2020/10/15 キノコ嫌いなキノコハンターがイタリア料理店でキノコを食べるお話
はじめに
はじめまして。キノコ暮らしproject代表のテツです。
代表といっても特に何かしているわけではありません。
私はただのキノコ好きな20歳(2020/10/15時点では19歳)です。後述しますがキノコを見たり調べたりするこは大好きなのですが、食べることに関しては苦手という面倒くさい一面があります笑
現在はキノコをはじめとした地方の生き物達、自然の面白さを伝える活動をちょこちょこ行ったり企画したりしています。
ブログもやってはいたんですが、飽き性ゆえ長続きしませんでした。そのためしばらく放置期があったのですがこの度2020年に経験した面白いことをブログに投稿してみることにします。
今回は2020/10/15にあった出来事、イタリア料理店でキノコ料理を食べてみた!について記事を書いていこうかなと思います。
同様のネタをnoteにも投稿予定ですので、よければ両方とも見ていただけると嬉しいです😄
さて、本題に入ります。
私はこの日、岩手県盛岡市にあるイタリア料理店ドゥエマーニを訪れました。
場所とお店の詳細は以下のリンクよりご確認下さい。
ドゥエ マーニ(岩手県盛岡市紺屋町/イタリア料理) - Yahoo!ロコ
なぜしがない20歳前の学生がこんなリッチなリタリア料理店を訪れたのか?と疑問に思うかもしれませんが、今年キノコ関連でご縁があった方々からイタリア料理店で本格的なキノコ料理を食べようと誘われていたのがきっかけなんですね〜
つまりは食事会です。
私はキノコ見るのは好きでも食べるのは昔から大嫌いで、この話を聞いた時正直抵抗があったのですが人生は経験を積んでこそだと考えキノコ料理を味わってみることにしたのです。
お店の雰囲気などに関してはnoteに少し詳しく書いておくため今回は割愛します。
まず初めに出てきたのが
コウタケと里芋のキッシュ(上)とヤマドリタケモドキのヌーディ(下)です。
コウタケと里芋のキッシュはサクサクの生地とホクホクな里芋の食感が味わえました。さらにコウタケの香りが美味しさを沸き立てるアクセントとなり絶品でした。
ヤマドリタケモドキのヌーディは全体的にふわふわで口の中でとろける旨みが楽しめます。
加えてヤマドリタケモドキの森を感じさせるような深い味わいと香りが襲ってきて大変美味でした。
ちなみにコウタケとヤマドリタケモドキはどちらもややマイナーですが日本を代表する高級キノコです。
基本的に両者ともお店で購入するのは難しいかもしれませんね。
続いてはクロカワとキジガシラ大根のリゾットです。
もちもち食感のリゾットの中にほろ苦いクロカワとキジガシラ大根が入っています。
ほろ苦いといいましたが、クロカワはかなり苦いです。でも不快な苦さは一切なく、むしろクセになる不思議な苦さでした。
今までに経験したことのない苦さ、美味さに驚いたのを覚えています。
クロカワはキノコらしくない名前ですがれっきとしたキノコで、コウタケに近縁な種類のキノコです。
黒い見た目と苦味が特徴で、コウタケよりマイナーながらも一部地域や人に人気があり、親しまれているキノコです。
次にヤリイカと天然マイタケのニョッキという料理が出たのですが、こちらは写真を撮影し忘れてしまったため省略します。
私はヤリイカ(特に海産物系)も天然マイタケも基本苦手というか嫌いな領域なのですが、この料理は不思議と美味しくいただくことができました。
苦手な食材を美味しいと思って食べることができた自分と食材、料理を作った料理人の方に驚きました。
メインディッシュは小鹿の腿のロースといろんなキノコでした。
いろんなキノコ、というだけにいろんなキノコが入っていました。何種類、また何というキノコが入ってるかまでは覚えていません。
この小鹿の肉も初挑戦でやや抵抗がありましたが程よい柔らかさと野生の風味があって美味しくいただけました。
野生の風味、を言葉で表現するのは難しいのですが、普段好んで食べている豚や牛、鶏といった家畜の肉とはまた異なるおいしさ、風味が味わえました。不思議な感触でした。
最後、デザートに出たプリンですがこれがまた衝撃です。
なんとこのプリンの中にキノコが入っていたのです!驚きですよね笑
その名もコウタケのプリンです🍮
前半に出てきたあの香り高き高級キノコとプリンのまさかのコラボ!!
普通、キノコとプリンが混ざったら不味そうって思うじゃないですか。
ところが、どっこい!
コウタケとカラメルソースのほろ苦さが抜群に噛み合い、プリンの甘さを引き立てて非常に美味しかったのです。
私の予想を遥かに上回る美味しさに感動しました。
キノコとデザートがコラボするなんて、思ってもいませんでしたから。
さすがにこの味を家庭で出すのは不可能だとは思いますが挑戦するのはアリかもしれませんね。
ごちそうさまでした〜とお話しやお会計を済ませて解散した後お店の写真を撮りました。
夜の盛岡市(駅前のような盛り上がりはないが)とお店のライトの照り具合が妙にレトロチックで懐かしい気分になりました。
今回の食事会ではこれまで苦手としていたキノコの新たな一面を知ることができました。
料理によってキノコは美味な食材へと化ける!ということです。
本当に不思議なくらい抵抗なくキノコを食すことができたのはこの時が初めてです。
嫌いなキノコを初めて好きになれました。
これも全てキノコを知り尽くした料理人にのみできる技なのだと。そう思います。
キノコの種類による料理への特性を理解した人でない限り美味しいキノコ料理って作れないと思います。天然のキノコであれば尚更です。
その技術を存分に味わうことのできた貴重な機会でした。
今回の料理はそれこそ秋というキノコが旬の食材として味わえるシーズンかつキノコ関連の仲間が揃ったからこそ味わうことができたもので普段から味わえるようなものではないです。
しかし、来シーズンも再び旬のキノコ料理を味わってみたい、他の人にも是非味わってもらいたいと思う出来事でした。
みなさんも是非イタリア料理店ドゥエマーニで料理を味わってみてはいかがでしょうか?
また、天然のキノコという摩訶不思議な食材をプロの手で料理されたものをいただいてみるのもいい機会だと思うので機会に恵まれた方は是非遠慮せずに堪能してもらいたいと思います。
[キノコ紹介]
今回の料理に出てきたキノコを紹介します。
[コウタケ]
イボタケ目マツバハリタケ科コウタケ属
秋に松をまじえた広葉樹林内に列を作って群生するとされるキノコで香りが高い食用菌として珍重される。
[ヤマドリタケモドキ]
イグチ目イグチ科ヤマドリタケ属
夏から秋にかけてブナ科を主とした広葉樹林内などに発生する。
近縁種にヤマドリタケというキノコもあるが日本におけるヤマドリタケの発生は稀とされ、基本的にヤマドリタケモドキの方が親しみがある。
どちらもポルチーニとされ珍重される食材である。
[クロカワ]
イボタケ目マツバハリタケ科クロカワ属
秋にマツやモミなどの林の地上に発生する。
黒いので見つけづらい。標高や地域によって個体差があるらしい。
ほろ苦くやや癖があるのが特徴。
今回は以上3つのキノコを簡単に紹介して〆ようかと思います。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
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