天然ナメコ狩りに挑戦してみよう〜初級編〜

はじめまして。

キノコ暮らしproject代表のテツといいます。

普段、キノコとは全く関係のないことしていますが趣味の自然観察の一端にキノコ観察がありまして、休日なんかは山や森、林に公園などの身近なキノコスポットに足を運んで楽しんでます。

 

さて、今回は味噌汁に入れると美味しくて滑りの強い、スーパーでもお馴染みのあのキノコについて話していこうかな〜と思います。

 

既におわかりの方も多いでしょう。

濁すまでもありませんでした。

そうです。今回のメインはナメコです。

一つ、アクセントを加えるならば[天然]という表現を付け加えましょう。

栽培ものが流通している今、ナメコは簡単に手に入るキノコになっています。しかし天然物を発見するとなるとそれ相応の知識と経験が必要になってくるキノコです。これは他のキノコにも当てはまることですが、発生時期と環境選びが悪いと出会うことはできません。

 

今回の記事では天然ナメコ狩りに挑戦してみようということで、初心者向けに天然ナメコを採りに行くための基礎知識を伝えていきたいと思います。

それでは、天然ナメコがいつ、どのような環境で発生するのかを少しばかり解説していきます。

 

まず、天然ナメコ狩りをする時期、つまりはシーズンですが、これは晩秋になります。

東北なんかでは早くて10月下知、ピークは11月上中旬です。雪が降ってからでも発生しています。他のキノコ、それこそマツタケやマイタケなんかに比べるとだいぶ遅い時期に発生します。エノキタケやヒラタケよりは少し早い時期をイメージして下さい。

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目安は紅葉と落葉がいい感じに進んでいるころです。したがってナメコ狩りの時期はほとんどの木が紅葉で黄色や赤色に葉を染めていたり、すでに落葉して林間が枝まみれになっていたりしています。

林床もほとんど草本が消え失せ、枝と倒木、湿った落ち葉くらいなものです。晩秋のキノコ狩りは非常に歩きやすく、サクサク歩けるのがポイントです。

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天然ナメコの発生時期について解説しましたが、次は発生する場所について解説します。

天然ナメコは腐生菌、簡単に言うと木を分解する役割を担っているキノコです。と、いうことは木から発生します。

ではどのような木に生えるのか?自然条件下ではブナやイタヤカエデ、ナラの木を好んで生えています。

参考までに、原木栽培なんかではやはりブナやイタヤカエデなどと非常に相性がいいみたいです。他の樹種にも好き嫌いはあれどある程度発生できるみたいです。なんとマツからも発生できるみたいです。

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基本はブナとイタヤカエデ、コナラあたりを狙っていくのがいいと思います。私はブナをメインに狙っています。

立ち枯れした木と倒木の両方に発生します。

したがってナメコを探す場合のフィールド選びですが、ブナ帯の林や広葉樹林内を選択し、さらに水分を多く含んでいそうな沢沿いなどを散策しましょう。もちろん山に入る際は所有者に許可をとることを忘れないようにしましょう。

 

探すポイントのヒントとしては弱っている立ち枯れした木や、沢沿い(水っぽいところ)の倒木、森林内の苔むした倒木などを探してみるといいかもしれません。f:id:tetuBlog01:20210125104404j:image

 

さらにヒントをいうと、発生時期がムキタケというキノコとかぶっており、発生する場所も似通っていますのでムキタケを見つけると近くにあるかも!と思って探してみることをオススメします。f:id:tetuBlog01:20210125104433j:image

 

このような場所をくまなく探すと、シーズン中であればそれなりの確率で天然ナメコに出会えます。

苔むした倒木に輝きながら群生するナメコは見事なものです。f:id:tetuBlog01:20210125104453j:image

 

最後に天然ナメコ狩りのポイントをおさらいしましょう。

①時期:晩秋

②場所:ブナ林、広葉樹の林

③条件:立ち枯れした木、沢沿いの倒木など

 

晩秋のブナ林や広葉樹林で立ち枯れした木や水分を多く含んでいる場所にある倒木を狙ってみると生えている確率が高いです。

 

天然ナメコは比較的山奥のキノコなので簡単には見ることのできない、キノコ狩り中〜上級者向けのキノコではありますが、ポイントを押さえておけばある程度楽に発見できるキノコだと思います。

是非、天然ナメコを探す際の参考にしてみてください。

 

なお、キノコ狩りの際は山の所有者に許可を取るであったり、乱獲を防ぐために一定数残し次世代に繋げるであったり(全部採らない。何割か残す工夫をする。)と、自然への配慮を忘れないようにしましょう。

マナーを守って、安全に、人と自然とが共存できるような関わり方を前提にキノコ狩りを楽しみましょう!

 

この記事を読んでくださった方が正しく知識を活用し、楽しんでキノコ狩りを行い、キノコと関わってくれるようになることを願います。

 

閲覧ありがとうございました!

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