鉢でテンナンショウを育てる 2021年編
2021年春。雪解け直後。庭先でこんなものを発見しました。
なんだこれは?イモか?と不思議に思っていた時ふと思い出しました。前の年に家の近くに生えていた野生のマムシみたいな植物を研究のため持ち帰って庭先に放置したんだった!
いやまさか適当に放置していてイモのまま越冬すると思いませんでした。いくら雪が降る地域とはいえ腐らずに春を迎えたことは賞賛に値します。
興味が出てきたのでこの謎の植物を育ててみることにしました。山野草に適した培土をうまーくブレンドして鉢に芋を植えます。
5/8。芽が出てきました。米粒より小さいです。
5/15。微妙に伸びてる…?
5/22。はっきりと伸びてるのがわかります。
これを機にコイツの写真は途絶え私の記憶の中にのみ生き続けることになります。
気を取り直して、イモはまだありました。放置していたイモからまさかの本体がにょきにょきとはえてきました。これはヘビのようで不気味ですねー。
よくみるとまさかの逆さまでした。植物の底力を見た気がします。これで大丈夫なのか?とも思いましたが無理に伸ばすと折れて逆効果なので個性として受け止めて責任を持って最後まで育てることにしました。
鉢への移植の様子↑
イモが隠れていい感じですね。
こちらが野生のやつ。コイツらの仲間には絶滅危惧種も沢山いますが大量にあるやつもいます。コイツらは引っこ抜いてOKです。まだまだありますし、場所を移すだけで命を奪うわけではありません。
と、このように鉢植えにしてみるとどうでしょう。
かわいいではありませんか。個人的には好きです。
野生下のものと大きさ比べ。野生だからか栄養があるからかわかりませんがだいぶ大きさに差がありますね。
今更ですが調べてみると彼らはマムシグサという植物の仲間で通称テンナンショウ(天南星)というらしいです。ちなみにサトイモ科です。
面白い生態をしているので今度また別の記事でご紹介したいと思います。
鉢で育ててみて思ったのは、鉢花としての活躍の可能性は十分にあるということです。まだまだマイナー、といいますか厳密にはウラシマソウをはじめ園芸種入りしてるお仲間はあるんですがマニアックすぎて一般的ではないのでいろいろやれる幅は広そうだなと思いました。
植物としても魅力あふれる生き物なのでその辺もいろいろ関わっていきながら発信していこうと思います。
(この経験が後に起こる大きな出来事へとつながる第一歩だということを当時の私は知らない…)
なお、このテンナンショウの仲間にはいろいろ種類があるらしく素人目には何がどう違うのかよくわかりません。私個人的にはキタマムシグサ、コウライテンナンショウの仲間ではないか?と思っていますがどうなんでしょうね。専門家の方、助けて〜
おしまい