初夏の散歩 2021/7

≪注意≫

本ブログは投稿主(とあるキノコ好き)が己の知識と図鑑やネットの情報を参考に考察してまとめたものです。実際の同定に利用できるものではありません。キノコの正確な判別は経験者でも間違えることもある難しいものです。慣れない内はベテランの方に付き添ってもらうなどして、素人判断での採取・喫食は控えてください。近年になっても毎年のように事故は起きています。読者の皆様には間違っても被害者(キノコ的には加害者)になってほしくはないのです。

 なお記事内容に訂正・補足がある場合はコメントなどでご指摘いただきたく存じます。

 

2021年の7月のお話です。

 春が完全に終わり夏が始まるというあたり。天気の良い日もそこそこ多く気温もちょうどいい。まさに散歩日和です。こういう日は朝起きてから散歩するに限ります。5時くらいに起きて着替えたら速攻でいつもの道を散歩します。どんな出会いがあるのか、同じ道でも毎月毎週景色は移り変わるので毎回変わった出会いが楽しめます。

 この時期から目に見える形でシーズンのキノコがポコポコ出始めます。

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 まず真っ先に出会えたのはハナオチバタケ。広葉樹林の内の落ち葉の中や落ち枝の中に群生するキノコとされていますが私はよく梅雨明けのカラ松林周辺の道路及び落ち葉が積もってるところで見かけます。写真だと分かりづらいのですが非常に小さいキノコで見つけるのに苦労します。色が鮮やかだから見つけられると思われるでしょうが、よほど下見ながら歩いてないとほぼ100%見逃すでしょう。
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 特徴としては薄い肉質と硬い柄です。傘は薄いですが柄はガチガチ(に思えるだけかも)です。傘には放射状の溝があります。残念ながら食べるのには向いてないので諦めましょう。

 それよりも彼らは森の中の落ち葉を分解する能力に長けています。森の掃除屋さんですね。掃除のプロです。お仕事中のようでしたので余計なことはせずに散歩を再開させました。

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 ドクウツギです。有名なトリカブトやドクゼリと並ぶ日本三大毒草の一つです。つまり猛毒。その毒性と危険性ゆえに駆除の対象とされ数を減らしている植物の一つになってしまっています。危ないのは確かですが向こうから攻撃してくることはありませんので見つけても放ってあげてください。余談ですが現在私は個人的にドクウツギの増殖に取り組んでおりまして、その様子はまた別の記事にて紹介しようと思います。
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 アケビの実です。秋になるまでは我慢しましょう。
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ここにもキノコ。道路脇です。なんのキノコかはわかりません。

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クリの実が出来てきている最中です。触っても痛くない。
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 しどけの花が咲きそうでした。しどけとは何かって?モミジガサという植物です。しどけは山菜名でしょうか。こっちの方が通じます。山菜の王様とか女王様とか言われていますが私は食べるのが好きではないのでスルー。ちなみに余談ですが現在個人でしどけの増殖技術の開発を試験しています。
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 ネジバナ。お馴染みですね。このネジバナを研究されている方もいるらしく、世界って広いんだなー、いろんな人がいるんだなーなんて思いました。
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 ナワシロイチゴ。ノイチゴと呼ばれるものの仲間です。ジャムにして食べるなど、いろんな楽しみ方があります。コイツは私のおやつになりました。味は酸っぱくてとても美味しいとは言えませんが食べれるだけマシと思いましょう。
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 ヤマユリ。花を咲かせるのはイメージでは9月でしたが実際のところは7月なんですよね。こんだけ大きな花を咲かせられると見ないわけにはいきません。花の香りも漂わせていまして、嗅ぐと幸せな気持ちになります。後花粉は服につけないように気をつけましょうね。
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 ドクウツギの熟した実です。まるでぶどうみたいですよね。食べたくなる気持ちわからないでもありません。殺鼠剤に使えないかな?
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 そんなこんなの出会いを楽しみながら歩いていると視線の先に見覚えのある赤い物体が目に入ってきました。「この時期だからまさかな…?」と期待半分疑い半分で近づくとそこには憧れの君で有名なタマゴタケ様がいらっしゃいました。タマゴタケはテングタケ科のキノコです。この時期いろんな人たちが血眼になって探してSNSに発見の報告をします。私はそれを見て楽しんでます。かくいう私も「今年もまた出会えるとは、やれやれ俺たちが出会うのは運命なんだな」とやや厨二病的に再会に胸を躍らせます。

 タマゴタケって他の人の動画とかブログとかみると公園で見つけた!ってケースや反対に山の中で見つけた!って投稿があって比較的見つけやすいのかなとは思いつつも私はまだ数カ所しか生える場所知らないんですよね。しかも毎回道路脇っていう。一周回ってタマゴタケ道路脇の草むら大好き説が今自分の中で濃厚になっています。
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 エゾゼミの仲間でしょうか。背中にw又はmの模様があります。エゾとつきますが北海道以外にも分布はしています。ギーって鳴きます。
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 ヤブカンゾウ。若いうちは食えるみたいですが私は食べません。食べてみたい気持ちはありますがね。花は独特で綺麗です。八重咲きだからですかね。それにしてもカンゾウって響きがいいですよね。別名ワスレグサらしいです。ワスレナグサじゃないですよ。ワスレグサです。意味はわかりません。

 そんなこんなで散歩を終わらせ農作業だったり自然観察会だったりしてきます。仕事は休みなんですけどこの時期はやることたくさんあるんでなんやかんや身体は毎日フルで使ってるんですよね。でもまぁ、こうして楽しく出会いを楽しめるならそれでいいかって思ってたり思ってなかったりします。

 

おしまい。